セルフコンパッションとは、「自分(セルフ)」への「思いやり(コンパション)」のことです。
////////////////////////////////////////////////////
目標を達成できなかったり、自分との約束を果たせなかったりした時に、自分を責めてしまったことはありませんか?
////////////////////////////////////////////////////
たとえば、
・営業売上を100万円達成すると誓ったのに達成できなかった…
・毎日ブログ記事を書くと決めたのに三日坊主で終わってしまった…
そんな時、「自分はなんてダメな人間なんだ…」とを責めてしまうことってありますよね?
しかし、このように自分を責めたとしても、問題は解決しません。
むしろ、精神を蝕(むしば)み、なんらかの精神疾患になってしまう恐れさえあります。
では、こんな時どうすればいいのでしょうか?
そんな時に大切なスキルこそが、セルフコンパッションなのです。
自己を許す力を養うことで、精神の健康を保つことができるようになります。
と言うわけで今回は
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
1.セルフコンパッションとは
2.3つのコンパッションとは
3.セルフコンパッションが大切な理由
4.他者を労ることが大切な理由
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
というテーマでお伝えしていこうと思います。
************************************************
セルフコンパッションとは
************************************************
////////////////////////////////////////////////////
セルフコンパッション
「自分(セルフ)」への「思いやり(コンパション)」のこと
////////////////////////////////////////////////////
セルフコンパッション(Self Compassion)は、日本語に訳すと「Self=自分への」「Compassion=思いやり」ということです。
▽具体的なトーク
・誰にでもあるよ!
・どんまい!
・元気だしなよ!
-------------------------------------------------------
セルフコンパッションはなぜ大切なのか
-------------------------------------------------------
セルフコンパッションは、現代で必要不可欠な力です。
なぜなら、現代はストレス社会だからです。
◆日々のストレス
たとえば、下記のようなものですね。
・ミスをして上司に怒られる…
・ダイエットにチャレンジしても続かない…
・起業したいと思っても、なかなか行動に起こせない…
・YouTubeを始めたものの、チャンネル登録者が一向に増えない…
こんな時に、われわれは、自分を責めてしまいがちです。
「自分はなんてダメな人間なんだぁ…」と。
これが続いてしまうと、精神疾患に悩まされてしまうことも多々あります。
日本人のうつ病患者の多さには驚かされますよね。
************************************************
感情を制御する3つのシステム
************************************************
われわれの中には、精神をコントロールする3つのシステムが備わっています。
・脅威システム
・動因システム
・充足システム
心が健康的な人は、これらのシステムのバランスが良いのです。
これらをそれぞれ解説していきますね。
-------------------------------------------------------
脅威システム
-------------------------------------------------------
脅威システムは、脅威となる刺激があるときに稼働します。
◆アドレナリン
脳内にアドレナリンという脳内ホルモンが分泌されている状態です
「怒り・不快・恐れ・嫌悪」などの感情が湧いてきます。
脅威システムは、短期的には、集中力や注意力を高めてくれる素晴らしいシステムなのですが、現代では常にストレスに晒されているため、これが慢性的に発動しています。
つまり、脳内が常に危険信号を出している状態なんですよね。
このように、慢性的なストレス状態が続くと、精神的に疲れてしまったり、最悪の場合はうつ病などの精神疾患になってしまうこともあるのです。
-------------------------------------------------------
動因システム
-------------------------------------------------------
動因システムは、物事に興味を持っている時のモードです。
◆ドーパミン
脳内にドーパミンという脳内ホルモンが分泌されている状態です。
「好奇心・興奮・快感」などの感情が湧いてきます
たとえば、携帯電話が目に入ると、この動因システムが発動し、脳内に「いますぐFacebookをチェックしろ!」と響き渡ります。
他にも、甘くて美味しそうなケーキが目に入ると、動因システムが発動し、脳内に「いますぐ食べてしまえ!」と響き渡ります。
このように、動因システムとは、何かの動機付けとなるシステムのことをさします。
-------------------------------------------------------
充足システム
-------------------------------------------------------
充足システムとは、人間関係において安心・安全を感じているモードです。
◆オキシトシン
脳内にオキシトシンという脳内ホルモンが分泌されている状態です。
「親和・愛情・リラックス・落ち着き」などの感情が湧いてきます
たとえば、人の世話をしたり、協力・共感をすることで、分泌されたりします。
他にも、出産時に分泌され、なんとモルヒネの何百倍もの鎮痛作用があるとも言われています。
つまり、コンパッションによって、オキシトシンを分泌さえ、脅威システムを沈めることが大切なわけです。
しかし、多くの人たちは、コンパッションができていないため、常に脅威システムが稼働している状態なんですよね。
************************************************
3つのコンパッション
************************************************
ではここからは、3種類のコンパッションについて解説していきます。
・自己へのコンパッション
・他者へのコンパッション
・他者からのコンパッション
それぞれ解説していきますね。
-------------------------------------------------------
自己へのコンパッション
-------------------------------------------------------
自分自身を思いやること。
-------------------------------------------------------
他者へのコンパッション
-------------------------------------------------------
他者を思いやること。
-------------------------------------------------------
他者からのコンパッション
-------------------------------------------------------
他者から思いやられること。
-------------------------------------------------------
他者を思いやる→幸福
-------------------------------------------------------
もちろん、セルフコンパッションはものすごく大切なスキルです。
しかし、ヤスイが特に大切だと思っているのが「他者へのコンパッション」です。
◆脳は主語を認識できない
なぜなら、他者を思いやることは、自分を思いやることになるからです。
人間の脳は「主語を認識できない」という性質を持っています。
だから、たとえば他者に「大丈夫だよ!」などと思いやりの言葉をかけると、それは自分にもその言葉がけをしていることになるんですよね。
つまり、他者を思いやることは自分を思いやることにつながるわけです。
◆他者へのコンパッション→他者からのコンパッション
「他者へのコンパッション」を続けていくうちに、「他者からのコンパッション」をもらうことができるようになります。
なぜなら、お返しの法則が働くからです。(返報性の原理)
つまり、「コンパッション」を与えることで、他者から「コンパッション」というお返してもらうことができるようになるのです。
結果、コンパッションのループに入ることができます。
だから、積極的に他者を思いやるようにしましょう。
>>返報性の原理 マーケティングに活用する方法◆与えよ、さらば与えられん
もちろん、全てのコンパッションが返ってくるわけではありません。
しかし、こちらからコンパッションを与えていかないと、他者からのコンパッションをもらうことはできないでしょう。
だから、常に他者にコンパッションを与えることを忘れないようにしましょう。
ちなみに、繰り返しになりますが、他者にコンパッションを与えることは、全くリスクを伴いません。
なぜなら、他者にコンパッションを与えることは、自分にもコンパッションを与えることになるからです。
▼おすすめ書籍
セルフコンパッション
************************************************
まとめ:セルフコンパッション
************************************************
では最後にまとめましょう。
今回は、
-------------------------------------------------------
1.セルフコンパッションとは
2.3つのコンパッションとは
3.セルフコンパッションが大切な理由
4.他者を労ることが大切な理由
-------------------------------------------------------
というテーマでお伝えしました。
積極的に他者を思いやることで、コンパッションのループを作っていくようにしましょう。
仮にコンパッションが返って来なかったとしても、「他者へのコンパッション」は「自分へのコンパッション」にもなっていることを忘れないでくださいね。
<関連記事>
>>【ホーソン効果】「見られている」を味方にする心理学>>自己奉仕バイアス 成功は自分のおかげ、失敗は他人のせい>>【脳内コントラスティング法】先延ばしを克服する究極のメソッド>>自己開示が上達するネタ10選を大公開>>【興味付け】相手から興味を引き出す3つの質問話法>>【トーク例アリ】売れるセールストーク20選 >>【現状維持バイアス】変化を恐れる人間心理>>【バイアス】あなたが知るべき13の認知バイアス>>セールスで使えるヒアリングシートのテンプレートを全公開>>【アフォーダンス理論】意味・具体例・活用法を解説因果関係と相関関係の違い|具体例を使って分かりやすく解説