カクテルパーティー効果とは、自分に関係のある音声情報だけが処理されるという心理現象です。
たとえば、騒音の中でも友達との会話を聴きとることってできますよね?
他にも、どこからか自分の名前が聞こえてきたら、ついつい反応してしまいませんか?
このように、われわれは自分にとって必要な音声情報だけがしっかり処理することができるようにできているわけです。
しかし、なぜこのような現象が起きるのでしょうか?
というわけで今回は、
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1.カクテルパーティー効果とは
2.カクテルパーティー効果の具体例
3.カクテルパーティー効果を営業に活用する方法
4.カクテルパーティー効果をマーケティングに活用する方法
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というテーマでお伝えしていこうと思います。
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カクテルパーティー効果とは
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カクテルパーティー効果
自分に関係のある音声情報だけが処理されるという心理現象
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カクテルパーティー効果の由来
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カクテルパーティー効果は、1953年に心理学者のコリン・チェリー氏により提唱されました。
騒がしい酒場でも、自分の名前が呼ばれたら反応したり、友達との会話がしっかり聞き取れるというところから来ています。
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カクテルパーティー効果の具体例
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ではいくつか具体例をみていきましょう。
◆自分の名前
人がたくさんいる中華街などの中でも、自分の名前(自分に関係ある情報)が呼ばれると、ついついそちらに注意が向いてしまいますよね?
ヤスイの場合だと「ヤスイが〜」とどこかで聞こえたら、うるさい環境であっても、なぜか聞き分けることができるんですよね。
◆恋愛
異性があなたに興味があるかないかは、あることをすればすぐに分かります。
あなたに興味がある時は、あなたの話(自分に関係ある情報)にめちゃめちゃ集中しますが、興味が無い場合はそこまで注意が向かないので「え?今なんて言った?」という状態が続きます。
つまり、あなたの話に注意が向いていないということは、あなたに興味関心がない証拠だということが言えるわけです。
◆電車で居眠り
仕事に疲れて電車で眠ってしまったします。
しかし、電車内に「次は渋谷〜渋谷(自分に関係ある情報)」と自分が住む駅名(自分に関係ある情報)が鳴り響けば飛び起きることができますよね?
◆営業コンサル
ヤスイはネットコンサルティングをしているのですが、カフェなどで仕事をしていると、隣の席で営業マンが商談(自分と関係のある情報)していることがあります。
すると、隣の席の話が気になってしまうのです。なので、全く仕事に集中できなくなります。笑
◆話を聞いてもらいたい時
たとえば、「ねぇねぇ〜聞いてよぉ〜」というのではなく、「〇〇ちゃん〜ちょっと聞いてよ〜」の方が集中して話を聞いてくれるようになります。
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カクテルパーティー効果はなぜ発動するのか
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しかし、なぜカクテルパーティー効果なんていう現象が起きてしまうのでしょうか?
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結論:脳がパンクしてしまうから
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もしも、脳が全ての情報に注意が向いていたら、脳がパンクしてしまうからです。
だから、脳は「選択的注意」といって、「必要な情報」だけを処理し「不必要な情報」をシャットアウトするようにできているのです。
◆読書をする
たとえば、読書中に
・身体に触れる服
・ページをめくる指先
・店内に微かに鳴り響く音楽
・周りの人たちの会話
など全ての情報を知覚できてしまうと、読書に集中することができないですよね?
このように、「選択的注意」のおかげで、われわれは脳のパンクを防ぎ、特定の行動に集中できるようになっているのです。
ちなみに、これは五感全てにおいて同じ現象が起こります。
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カラーバス効果
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カラーバス効果
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自分に関係のある視覚情報だけが処理されるという心理効果
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これも「選択的注意」による現象です。
◆何回パスをした?
ここで1999年に行われた面白い実験を紹介しましょう。
動画内では「白チーム」と「黒チーム」がそれぞれボールをパスし合うのですが、を数えるといった内容となっています。
「白チーム」がどれくらいのボールをパスするのか?
しかし、実際の実験の内容は、動画の中盤でゴリラの着ぐるみを着た人が、正々堂々と画面を横切るのですが、被験者がそれに気づくか気づかないか?を調べるといった内容でした。
実験の結果
実験の結果、パスの数を数えていた被験者の多くはゴリラの存在に気づかず、数を数えていない被験者はゴリラの存在を一人も見逃すことはありませんでした。
このように、音声情報だけではなく、視覚情報でも「選択的注意」が発動することですね。
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カクテルパーティー効果の実験
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カクテルパーティー効果の提唱者である心理学者コリン・チェリーの実験を紹介します。
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実験1.コリン・チェリーの実験
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ヘッドホンのようなものを使って、被験者の左右の耳に別々の話(音声)を流し、片方の話に集中するように指示します。
◆実験の結果
結果、被験者は集中するように指示された話はしっかり理解していましたが、別の話に関しては、全く理解をしていなかったのです。
つまり、「選択的注意」が行われていたということですね。
◆続きの実験
この実験には続きがあります。
先ほどの実験と内容はほとんど変わらないのですが、次の実験では、注意するように指示話(音声)に被験者の名前をいれるようにします。
されていない
実験の結果、被験者は名前を入れた話(注意するように指示されていない話)の方をしっかり理解していたのです。
なぜなら、名前を入れることで、そちらに注意が向いてしまうからです。
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実験2.カクテルパーティー効果→すっぽかしが減少
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イギリスの医師たちが行った実験を紹介します。
イギリスでは、診療予約のすっぽかしによる経済被害がかなり大きいようです。
そこで、医師たちは、ある工夫をしました。
それは、診療予約を念押しする携帯メールの文面に患者のファーストネームを入れるというものです。
◆実験の結果
結果、すっぽかしを57%も減らすことができました。
この実験で面白いのは、フルネーム(ジョン・スミス様)や敬称(スミス様)を入れても全く効果がなかったというところです。
つまり、日本でいうのであれば、名前を入れることですっぽかしを減らすことができるようになるということですね。
※「ヤスイ」の場合は「キヨヒト」
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カクテルパーティー効果を営業に活用する方法
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ではここからは、カクテルパーティー効果を営業に活用する方法について解説します。
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方法.名前を呼ぶ
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とにかく、相手の名前を呼ぶようにしましょう。
なぜなら、名前を呼ぶことで、集中して話を聞いてもらえるようになるからです。
たとえば、何か伝えたいことや質問があるのであれば、下記のような感じになります。
×:毎月、どれくらい契約が取れているんですか?
◯:〜さんは、毎月どれくらい契約が取れているんですか?
◆社会的報酬
実は、相手の名前を呼ぶ行為は「社会的報酬」と言われており、相手にプレゼントを送っているのと同じ効果があると言われています。
つまり、名前を呼ぶことで、報酬を与えることになるので、そこに返報性の原理が生じ、相手も好意でお返しをしてくれるようになるのです。
ちなみに、先ほども紹介しましたが、なるべく「下の名前」を呼ぶようにしましょうね。
<関連記事>
返報性の原理 セールス・マーケティングに活用する方法◆なかなか名前を覚えられない…
こんな悩みを抱えている人もいるでしょう。
しかし、これもをあることするだけで、解決することができます。
それは、とにかく相手の名前を頻繁に呼ぶことです。
なぜなら、人はアウトプットした情報が記憶に強化されるようにできているからです。
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カクテルパーティー効果をマーケティングに活用する方法
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ではここからは、カクテルパーティー効果をマーケティングに活用する方法について解説します。
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方法.関係があると思わせる
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「これって私のこと?」と思わせることが大切になります。
※ブログだと読者に、動画だと視聴者に
では「私のこと!?」と思わせるためには、何をすればいいのでしょうか?
◆結論:問題提起
問題提起とは、読者が抱えているであろう問題を提示することです。
たとえば、「〇〇な悩みを持っていませんか?」「〇〇と思ったことはありませんか?」みたいなものですね。
このような読者の抱える心理的悩み・願望に関する質問を投げかけることで、一気に興味を引かせることが可能になります。
もしも、問題提起からの文章構成について知りたい方は、「PASONA(パソナ)の法則」をご覧いただければと思います。
<関連記事>
PASONAの法則 人の行動を操るフレームワーク************************************************
まとめ:カクテルパーティー効果
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では最後にまとめましょう。
今回は、
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1.カクテルパーティー効果とは
2.カクテルパーティー効果の具体例
3.カクテルパーティー効果を営業に活用する方法
4.カクテルパーティー効果をマーケティングに活用する方法
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というテーマでお伝えしました。
カクテルパーティー効果はシンプルですが、意図的に使えるようになると強力な力を発揮する心理テクニックです。
なので、本日お伝えした「名前を呼ぶ」「問題提起」は必ず使うようにしましょう。
もしも、は、下記の記事なども参考にしてもらえればと思います。
その他の心理テクニックについて知りたい方
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