「ホームページを作ったから見て!」
友人や知人、経営者仲間から言われたことはありませんか?私は仕事柄あります。
こういうときは個別にウェブマーケティングや集客相談を真剣に依頼されているわけではありませんので、「ホームページを見て!」と言われたので見るだけなのですが、8割以上のホームページがごちゃごちゃしています。
「これで集客できるか!?」「問い合わせするか?」と仕事柄どうしても考えてしまうのですが、ご本人様は満足されているので「いいんじゃないですか〜」という、当たり障りのない「ふんわり」とした答えになってしまいます。
さて、あなたのホームページはどうでしょう。
集客できない。問い合わせがない。資料請求もされない。
最近ホームページを新しくしたのに、何もうれしいことが起こっていないとしたら、その原因は「ごちゃごちゃ」にあるかもしれません。
ぜひ今回の内容を最後までご覧になった上で、ご自身のホームページを検査してみましょう。改善するポイントが見えてくる可能性があります。
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目次
1: ホームページがごちゃごちゃしているのってどう?
(1)多機能はスキですか?
(2)選択肢が多いのはプラス要素?
(3)ごちゃごちゃ=素晴らしい!なんてことはない
2: 好かれるホームページの特徴を理解しよう
(1)ベタこそ正義
(2)すぐできることが正解
(3)悩ませない=不安にさせない
3: ごちゃごちゃして嫌われるHPのポイント
(1)レイアウト
(2)画像
(3)色
(4)ボタン
(5)テキスト(文章)
4: ごちゃごちゃホームページの原因「デザイン」の考え方
5: まとめ
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1: ホームページがごちゃごちゃしているのってどう?
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なぜでしょう。
ホームページがごちゃごちゃしているところが多いです。
対してアップルのホームページを見るとわかりますが、稼いでいる企業は超シンプルだったりします。
これは自信でしょうか?それともアップルに複雑なデザインをするセンスと技術が無いからでしょうか?GAFAと言われていても、所詮はそれくらいの企業ということでしょうか?あなたはどう思いますか?
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(1)多機能はスキですか?
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日本人はなぜか多機能が大好きです。多機能だったら使わない機能でも大歓迎。
●テレビ
●エアコン
●電子レンジ
普段使っている機能なんてほんの一部です。ほとんどは使ったことの無い機能が満載。でも、日本人は大好きなんです。
同じようにホームページにも、この「多機能大好き」精神が宿っているようです。そのため、必要では無い機能を満載し自己満足の世界に浸っているようです。
ここで言う自己満足は
●ホームページの持ち主さん
●ホームページの制作会社さん
このお二人です。
ということは、ホームページを見る人は無視されているわけです。ここ大事。
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(2)選択肢が多いのはプラス要素?
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多機能ということは、出来ることがいっぱいあるということです。
テレビのリモコンを見てみましょう。エアコンのリモコンを見てみましょう。
「悪魔が発明した楽器」と呼ばれる「バンドネオン」のようにボタンがいっぱい。どれを押せば何が出来るのかわかりません。
だから使う人は迷います。そして、迷ったら使わないのです。多機能も使われなければ無いのと同じ。
選択肢が多いのは良いことですが、多すぎる選択肢はプラス要素になりません。無視される要素になるだけです。悲しいですね。
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(3)ごちゃごちゃ=素晴らしい!なんてことはない
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ごちゃごちゃした状態が大好き!素晴らしい!
こういう人も一部にはいます。しかし、自分の専門分野ではない情報を探して見る時に「ごちゃごちゃ」していると、あなたはどんな気持ちになるでしょうか。
おそらく、探すことが嫌になって離れます。どこを探していいのかわからないので、もっとわかりやすい別のところを探すはずです。
ホームページも同じです。ごちゃごちゃしていてうれしいのは、同じ業界の人(顧客にはならないですね)や、アーティスト系の人(これも顧客になりにくい)くらいでしょう。
ということは、その一部の人をターゲットにしているなら「ごちゃごちゃ」は正解ですが、こういう人たち以外をターゲットにしているなら、針が落ちていない場所から針を探そうとしているのと同じ状態になっています。
無駄骨というやつですね。
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2: 好かれるホームページの特徴を理解しよう
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では、好かれるホームページの特徴についてお話します。
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(1)ベタこそ正義
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それぞれの業種業界には、ある程度「ベタやな〜」と言われるデザインがあります。
商品の見せ方や配色ですね。
どうしてベタになっているのかというと、その業界の印象をもっともわかりやすく伝えることに成功しているからです。
例えば、ノースメディアの場合を考えてみましょう。
業種はホームページ制作です。だから、ホームページを作っているところに多いデザインになっています。 もし、ノースメディアが少しひねくれて「純和風」なデザインのホームページを公開していたとすると、あなたはどんな印象を持つでしょう。
●和菓子屋かと思った
●お茶の販売ですか
●料理屋専門のホームページ屋さん
これ、ノースメディアとしては致命的な間違いを犯していることになります。なぜなら、どれも私のターゲットではないからです。
あなたの業種業界にもベタなデザイン(王道デザイン)が存在しているはず。
好かれるホームページは「ベタ」にすることで、ターゲットが見た時に理解しやすく、どこを見れば何が書いてあるのか予想(連想)できるようにしているのです。
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(2)すぐできることが正解
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ターゲットが予想できると、すぐに自分のやりたいことや調べたいことへたどり着けます。
これ、めちゃくちゃ快適です。好印象です。
反対に、何ページも行ったり来たりして、どこに何が書いてあるのかわからなくて、結局は時間の無駄になったなと感じさせたらどうでしょう。
「二度と見るか!」
という結果になることは誰もが予想できます。最近始められたオンラインショップやホームページに多いです。やめてほしい。時間泥棒だよ、こういうサイトって。
「すぐできる=正解」
これが好かれるホームページのポイントのひとつです。
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(3)悩ませない=不安にさせない
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すぐできることは正解です。
どうしてかと言いますと、悩ませていないから。人は悩むと不安になります。
「どこにあるんだろう」という気持ちから「不安」を抱き始めます。
そして不安を持つと、自分を卑下して離脱する人もいれば、不安をすぐに解消するため離脱する人も出てきます。
どちらにしても、あなたのホームページから離れていくことに変わりはありません。
好かれるホームページは、悩ませない工夫をしています。そして悩ませない工夫を突き詰めると「ベタ」になり「シンプル」になります。
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3: ごちゃごちゃして嫌われるHPのポイント
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さて、ごちゃごちゃして嫌われるホームページのポイントも見ておきましょう。
チェックするのに役立つはずです。
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(1)レイアウト
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すっきりとしているでしょうか。
多くの情報を出し過ぎていませんか。
いきなり動画を表示して、訪問者を驚かせていませんか。
不必要にトップページの画像を忙しくスライドしていません。
多すぎる情報は散らかった印象を生み出します。
そして、散らかった印象を生み出している情報の多くは、自己満足の情報だったりします。
●自分が見せたい情報
●自分が聞いて欲しい情報
どちらもホームページへ訪問する人が欲しい情報ではありません。どちらかというと訪問者から「うっとうしいなぁ」と思われる情報です。
まずは、訪問者に役立つ(特長・メリット・ベネフィット)情報を洗い出してまとめましょう。
あちこちに散乱している情報はNGです。
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(2)画像
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自分が気に入っているから掲載する。持っている画像を全部掲載する。
これ、ごちゃごちゃの原因です。
お気に入りや持っているもの全部ではなく、その中から「最も美しい」画像だけを選別して使いましょう。
●ピントがボケている
●暗い
●逆光で見えない
こういう写真は掲載しても、ごちゃごちゃとした印象になる無駄な情報です。
また、ホームページで紹介しているサービスや商品に関係しない画像も無駄な情報です。いくら美しく撮影されていても、無関係な情報に訪問者は感心をもちません。
関心を持たない情報なのに、訪問者の目に入る場所へ掲載されていると、ごちゃごちゃとした印象を持たれることは必然です。
関係のある美しい写真だけを掲載しましょう。これだけでもかなりスッキリとします。
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(3)色
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いっぱい色を使うとカラフルで楽しげ。
はい、間違いです。色数が増えれば増えるほど、ごちゃごちゃした印象になります。
多くても3色まで。これが基本です。特に背景部分になる色使いは注意が必要。
というのも、背景部分に目を引く色を使うと、本当に見て欲しい部分へ視線が行かず、背景ばかり注目されてしまうから。
これってホームページの意味がありませんよね?
まずはあなたのホームページに、何色使われているかチェックしてみてください。
そして背景に使われている色が主張しすぎていないかチェックしてみましょう。
ご自身でチェックすると見慣れているのでわからないかもしれません。
そういう場合は、ご友人や知人にチェックしてもらうか、ノースメディアのような制作会社へ相談してみてください。
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(4)ボタン
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ボタンは訪問者へ次の行動を起こしてもらうためのものです。
そのため、訪問者が見過ごすような場所へボタンを設置するのは、ごちゃごちゃの原因になります。
必要な部分に、必要な数のボタンを設置しましょう。
「あれもこれも押して欲しい」
気持ちはわかりますが、ボタンの数が多いと迷います。迷うと逃げます。
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(5)テキスト(文章)
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残酷な真実ですが、ホームページの文章を最初から最後まで読んでいる人は多くありません。
そのため、必要の無い情報を掲載することはやめましょう。文字が多いとごちゃごちゃとした印象になります。
必要な情報だけ文章にして伝えることが大事です。しかし難しい部分ではあります。
ホームページ制作会社でも出来ているところは多くありません。
できるなら専門のライターへ依頼するのがベストです。ノースメディアの場合は、制作のご依頼を頂きましたら取材を行い、専門のライターがゼロからあなたのホームページ専用の文章を書き上げます。
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4: ごちゃごちゃホームページの原因「デザイン」の考え方
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ホームページのデザインの役割は、過剰な情報を表現し、ごちゃごちゃさせることではありません。
もっとも大切な考え方はコレです。
「使えること」
●かっこいい
●かわいい
●おしゃれ
●スタイリッシュ
●親しみやすい
●女性的
こういうイメージを実現することも大切ですが、一番に実現しなくてはいけないのは「使えること」なんです。
訪問者が見た時に「理解」できてストレスなく使えること。
これがすべてです。 そして、ここを理解しデザインされたホームページは、ごちゃごちゃとした印象がなくなります。
まさに「アップル」のホームページです。
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5: まとめ
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ホームページでは、多くの情報を一気に見て欲しくなります。
そのため、あれもこれも掲載してしまいます。デザインにもインパクトを付けて派手になったり、使い方がわからないスタイリッシュなものになったりします。
どちらも、その業種業界に興味を持つ訪問者の中で一般化しているのなら良いでしょう。しかし、訪問者が戸惑うのならやめておくのが正解です。
訪問者が、あなたのホームページの仕様や利用方法をじっくりと検討し、チェックし、確認しながら使ってくれることはありません。
「使いづらいな」「わかりづらいな」じゃあ、別のところへ行こうか。
これが現実です。
ホームページのごちゃごちゃは、集客や成約率を下げる原因になります。今回の内容を参考にして、あなたのホームページをチェックしてみてください。
もし、ごちゃごちゃしていて成果が感じられないのなら、早めにリニューアルされることをおすすめします。
小手先の変更で「ごちゃごちゃ」を解消するのは難しいものですし、多くの時間と労力を注ぎ込むことになります。
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