・ベネフィットってなに?
・メリットとの違いは?
・セールス・マーケティングでどうやって使うの?
こんな疑問を持っていないでしょうか?
ベネフィットの定義を明確化し、メリットとの違いを知ることで、販売を有利に進めることができます。
なぜなら、ベネフィットとメリットは全く別物だからです。
これらをゴチャゴチャにした状態で、販売活動を行ったとしても、売れるようにはなりません。
なので、
「売上を上げたい!」と思っている人は、必ずこれらの意味の違いを理解するようにしましょう。
というわけで今回は、
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1.ベネフィットとは
2.ベネフィットの具体例
3.ベネフィットとメリットの違い
4.ベネフィットをセールスに活用する方法
5.ベネフィットをマーケティングに活用する方法
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というテーマでお伝えしていこうと思います。
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ベネフィットとは
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ベネフィット商品・サービスを購入した後の恩恵
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ベネフィットは、英語で「利益」「便益」「恩恵」などの意味合いがあります。
消費者は商品・サービスそのものではなく、それから得られる「恩恵」を欲しているのです。ベネフィットは、セールスでもよく使われますが、
マーケティングから来た用語になります。
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ベネフィットの具体例
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では、ベネフィットをよりよく理解してもらうための具体例をいくつか紹介しますね。
◆例1.ドリル
では、マーケティングで有名な話をしましょう。
Q.ドリルを買いに来た人が欲しいものってなんだと思いますか?ここで「ドリル!」と答えた人は要注意ですよ?
答えは、
「穴を空けるという結果」です。
なので、仮に消費者が「木に穴を空けたい」と思っているのであれば、高いドリルを提案するよりも、安いキリを提案した方が喜ばれるわけです。
◆例2.ゴルフクラブ
Q.ドライバーを買いに来た人が欲しいと思っているものはなんでしょうか?答えは、「ボールを高く飛ばすという結果」です。
(もちろん、クラブの種類によって求める結果は違います)
◆例3.化粧品
Q.化粧品を買いに来た人が欲しいと思っているものはなんでしょうか?答えは、いくつかに別れるでしょう。
たとえば、下記のようなものですね。
・きれいに見られるという結果
・人と正々堂々と話せるようになるという結果
・自分に自信が持てるようになるという結果
このように、ベネフィットは人によって違うこともあります。(後ほど解説します)
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2種類のベネフィット
************************************************ベネフィットは大きく分けると2つ存在します。
・ファンクショナル(機能的)・ベネフィット
・エモーショナル(感情的)・ベネフィット
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ファンクショナル・ベネフィット
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ファンクショナル(機能的)・ベネフィット機能にフォーカスした恩恵
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「機能性・利便性・効率性」などは、ファンクショナル・ベネフィットとなります。
例:会計ソフト
たとえば、会計データなどをクラウド化することで、データが一元化できるようになり、仕事の生産性向上に繋がるなどがそうですね。
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エモーショナル・ベネフィット
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エモーショナル(感情的)・ベネフィット感情にフォーカスした恩恵
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「優越感・幸福感・ワクワク感・安心感・支配感」などはエモーショナル・ベネフィットとなります。
◆例:ゴルフクラブ
たとえば、ゴルフクラブ(ドライバー)を購入することで、飛躍的にボールを高く飛ばすことができ、優越感に浸るなどがそうですね。
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ベネフィットとメリットの違い
************************************************ベネフィットの話をすると必ず聞かれるのが「メリットと何が違うんですか?」という質問です。
というわけで、これ以降ではこれらの違いについて解説していきます。
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メリットとベネフィット
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・メリット=商品・サービスが持つ特徴や強み
・ベネフィット=メリットから得られる恩恵
簡単に言うと、メリットの上位互換がベネフィットです。
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メリットとベネフィットの具体例
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では、それぞれを明確に理解するための具体例をみていきましょう。
◆例1.ゴルフクラブ
・メリット:〜という素材でできている
・ベネフィット:ボールを高く飛ばすという結果
〜という素材でできているというメリットによって、ボールを高く飛ばすというベネフィットを感じることができます。
◆例2.化粧品
・メリット:〜という成分が入っている
・ベネフィット:キレイになる
〜という成分が入っているというメリットによって、キレイになるというベネフィットを感じることができます。
◆例3.ワイヤレスの掃除機
・メリット:コードがない
・ベネフィット:ストレスなく掃除ができる
コードがないという特徴によって、ストレスなく掃除ができるというベネフィットを感じることができます。
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売れるベネフィット
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では、ここからは「このベネフィットを提示すれば高確率で売れる!」というベネフィットを紹介しようと思います。
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結論:人間関係のベネフィットは売れる
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なぜなら、全ての悩み・幸福は人間関係が源泉になっているからです。
これは、アドラー心理学の『対人関係論』という考え方になります。
▼おすすめ図書:アドラー心理学
嫌われる勇気
幸せになる勇気
つまり、人間関係の願望・悩みこそが本質なのです。◆例1.健康
たとえば、
肌が荒れていることに悩みを抱えているとする。
しかし、これは人間関係による悩みに還元されます。たとえば、
「肌が荒れることで、好きな〇〇君に嫌われてしまう…」という悩みになります。
◆例2.目標達成
たとえば、セールスの成績に悩みを抱えているとする。
しかし、これも人間関係による悩みに還元されます。
たとえば、「今月も目標を達成しないと、同僚たちにばかにされてしまう…」という悩みになります。
◆例3.お金
たとえば、薄給に悩みを抱えているとする。
しかし、これも人間関係による悩みに還元されます。
たとえば、「同世代と比べると、給料が少ない…」という劣等感に関連した悩みになります。
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ベネフィットをセールスに活用する方法
************************************************ではここからは、
ベネフィットを使ってどう提案すればいいのか?というところを解説していきます。
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結論:願望・悩みを深掘りする
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なぜなら、願望や悩みを深掘りすることで、最終的に人間関係の願望・悩みにたどり着くことができるからです。◆例:売れるようになりたい
たとえば、
「セールスで売れるようになりたい…」という願望を持ったセールスマンがいたとする。
そこで、「なぜ?」という質問をぶつけて見ましょう。
すると、人間関係のベネフィットを引っ張り出すことができます。
たとえば、「上司から怒られたくないからです…」「もっと周りから翔さんされたいんです!!!」など。
もしも、1回の「なぜ?」で人間関係のベネフィットを引き出すことができなければ、さらに「なぜ?」を繰り返すようにしましょう。
「なぜ?」の質問を繰り返していると、いつか必ず人間関係のベネフィットにたどり着くことができます。(だいたい2〜3の質問でたどり着きます)
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ポイント:ベネフィットは十人十色
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「売れるようになりたい…」という願望を持っている人でも、その動機は様々です。
たとえば、
・上司から怒られたくな!
・同僚から称賛されたい!
・家族を安心させたい!
などですね。
なので、しっかりヒアリングをして、提案がズレないようにしましょう。
なぜなら、提案がずれてしまうと、プレゼン移行率や契約率が大きく低下してしまうからです。
もしも、ヒアリングのコツについて詳しく知りたい方は、
『【SPIN話法】ヒアリング力を強化する最強のフレームワーク』を参考にしてください。
>>『【SPIN話法】ヒアリング力を強化する最強のフレームワーク************************************************
ベネフィットをマーケティングに活用する方法
************************************************ではここからは、ベネフィットをどうマーケティングに活用するのか?というところを解説していきます。
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結論:ペルソナを作る
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ペルソナ想定購入客のこと
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商品・サービスを届けるターゲット像を具体的にすることで、消費者に刺さるマーケティングを行うことができるようになります。ペルソナを設計する際は、
名前、性別、年齢、家族構成、住居地、職業、年収、趣味、休日の過ごし方、チャレンジしていること、検索ワード、悩み、願望などを明確にします。
もしも、ペルソナマーケティングについての理解を深めたい方は、
『ペルソナとは|作り方やマーケティングでの使い方を解説』を参考にしてください。
>>ペルソナとは|作り方やマーケティングでの使い方を解説◆例:化粧品
たとえば、ペルソナを「お肌をきれいにしてモテたい22歳の女性」と設計したとする。
(本来はもっと絞り込みます)
この条件で広告を打つのであれば、下記のようなコピーなるでしょう。
肌荒れブスから卒業!!!キレイな肌から素敵な彼氏を作る!!!
このように、ペルソナを設計することで、ベネフィットも明確になります。
なので、マーケティングを行う際は、ペルソナの設計を忘れないようにしましょう。
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まとめ:ベネフィットとは
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では最後にまとめましょう。
今回は、
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1.ベネフィットとは
2.ベネフィットの具体例
3.ベネフィットとメリットの違い
4.ベネフィットをセールスに活用する方法
5.ベネフィットをマーケティングに活用する方法
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というテーマでお伝えしました。
ベネフィットとメリットの区別はしっかりつけておきましょう。
なぜなら、メリットばかりを提案しても、売れないからです。
しかし、ベネフィットを提案することができれば、契約率は飛躍的に向上します。なので、ぜひこの記事を何度も繰り返し読んで、メリットとベネフィットの違いを明確にするようにしましょう。
もしも、さらにセールスで売れるようになりたい方は、下記の記事なども参考にしてもらえればと思います。
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セールス
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>>ニーズ喚起のコツ|ヒアリングでセールスを攻略するテクニックとは>>【決定回避の法則】多くの選択肢が利益を落とす理由>>【イエスセット(yes set)】話法を完全攻略!〜究極のセールススキル〜>>プロスペクト理論 セールス・マーケティングに活用する方法>>【アンカリング効果】高額商品を「安い」と感じてしまう心理学>>二要因理論(動機付け・衛生理論)|モチベーションに影響を与える2つの要因>>【影響力の武器】セールスに使える6つの心理学>>【なぜなぜ分析】本質的な原因を発見する7つのポイント>>→他のセールス記事を見るもしも、さらにマーケティングのパフォーマンスを高めたい方は、下記の記事なども参考にしてもらえればと思います。
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マーケティング思考
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>>ベネフィットとは|セールス・マーケティングを攻略するコツ>>コンテンツマーケティングとは|メリットや成功事例を紹介>>DECAX(デキャックス)の法則|WEB集客を成功に導く法則>>ペルソナとは|作り方やマーケティングでの使い方を解説>>【ファネル分析】コンバージョンを向上させる分析法>>→他のマーケティング記事を見る