法人でも個人事業でもフリーランスでも、安定した事業を続け、成長するためには自分が提供している商品やサービスを、より販売していかなければなりません。
そのためには、新規顧客数を増やすことが必要になってきます。しかし、新規顧客を開拓するためには労力が必要になりますし、世間での注目を集めないと全く売れないということもあります。
そこで商品を広める方法として重要になってくるのが「プロモーション」です。
今回は新商品や新サービスを提供するとき、どのようにプロモーションをスタートすれば商品を広めることができるのかについてお話してきます。
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目次
1: 商品を広める方法
(1)市場リサーチ
(2)ホームページの用意
(3)ソーシャル運用の体制
(4)プロモーションの目的
(5)プロモーション展開
2: 商品を広めるために必要なこと
(1)商品力
(2)商品の見せ方
(3)ニーズの確認
3: toCとtoBでの広め方の違い
(1)toCでの広め方
(2)toBでの広め方
4: まとめ
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1: 商品を広める方法
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商品を広める方法として基礎にあるのは「関心を持ってもらうこと」です。
購入意欲を高めることも大切なことではありますが、購入意欲を刺激するためには「関心を持ってもらう」ことからスタートしてもらわなくてはいけません。
誰でも同じですが、知らないものに対して購入意欲は湧きません。こういう理由からも商品を広める方法が重要なポイントになってきます。
それでは、どのようにして広めればいいのかについて、順を追ってお話していきます。
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(1)市場リサーチ
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新商品や新サービスが完成してからでは遅いと言われることもありますが、実際には遅くはありません。
自分たちが考えて作り上げた商品やサービスですが、いざ市場に出そうとしたときには、市場が変化しているということが昨今は起こり得ます。それだけ情報の速度が高いため、「そのとき」でないと判断できないことも多々あります。
そこで商品を広める方法として最初にやっておきたいのが、市場のリサーチです。
言うなれば「今の市場」のリサーチをし、どういう市場(マーケット)が自分たちの商品やサービスに向いているのかを調査してください。
リサーチ方法としては、次のことが使えます。
●アンケート
●サンプリング
●無料セミナー
こちらからプッシュして調査する方法です。プッシュするのが苦手な方は、次の方法も調査に使えます。
「自分が狙っている市場で販売されている商品やサービスを実際に購入する」
すでに市場で展開されている商品やサービスを購入すれば、売れているポイントやスキマを突くポイントが見えてきます。
例えば通信販売の場合ですと、自分たちの市場で多く売っているサイトから購入してみましょう。同じような商品でも、どうしてそのショップが選ばれているのか理解できます。
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(2)ホームページの用意
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リサーチが終わりましたら、次にホームページを用意します。
今はスマートフォンを使っている人が多いです。そのため、どのような商品やサービスでも興味を持ってもらったとき、専用のホームページが用意されていないと、そこから関係性が構築できません。
また、ホームページが見つからない商品やサービスは「詐欺」のように感じる人もいますので、ぜひホームページは用意しておいていただきたいところです。
例えば、百貨店のバイヤーの方は、興味を持った商品やサービスのホームページを調べます。もし、ホームページが存在していないと「信頼感が低い」ということで、せっかくの商談のチャンスを捨てることになる可能性があります。
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(3)ソーシャル運用の体制
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商品を広めるためには、より多くの人へアピールできることが大切になります。
では、どういった方法が使えるのかというと、今も昔も変わらず効果的なのは
●テレビ
●ラジオ
こういった媒体での露出や広告。しかし、出演するチャンスはなかなか生まれませんし、広告を出すとなると費用も高くなります。そのため、一部の大きな会社や、テレビ局やラジオ局へ出入りしている知り合いがいないと実現するのは難しいもの。
ただ、インターネットが普及し、ソーシャルネットワークが拡大してことで、費用や人脈がなくても広めることができるようになりました。
その方法が「ソーシャルメディアの運用」です。
例えば
●YouTube
ご存じのプラットフォームを使ってアピールすることで、バズることができれば一瞬で認知度が拡大します。
この方法はとても魅力的ですが、覚えておいていただきたいのは「ソーシャル運用の体制」を整えておかないと、中途半端な投稿になってしまいフォロワーも増えませんし、リツイートのような拡散も増えません。
ソーシャルメディアのプラットフォームを利用するのは簡単ですが、継続して運用することは難しいものです。
体制を整えられるなら利用することをおすすめします。
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(4)プロモーションの目的
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「商品を広める=プロモーションの展開」です。
プロモーションを展開するときには、プロモーションの目的を明確にしておきましょう。
●認知度が上がればOK
●○○個売れればOK
●○○万円売れればOK
●○○メディアに取り上げられればOK
目的は扱う商品やサービスの特性、事業規模や市場によって変化しますが、どのようなことが発生すれば目的を果たしたことになるのかを決めておかないと、プロモーションが成功したのか失敗したのか判断できなくなります。
プロモーションは成功と失敗の判断ができないと、何のために費用と時間を注ぎ込んだのかわからなくなります。
必ず「○○になったのでプロモーションが成功」という目的を決めておきましょう。
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(5)プロモーション展開
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準備が整ったらプロモーションを展開します。
新商品や新サービスのプロモーション展開で気に留めておいていただきたいのが、「体験してもらう」ことの重要性です。
●値引き
●無料
●クーポン
●ギフト券
方法は様々ですが、できるだけ市場に存在するターゲットが手に取りやすいように工夫してください。そして体験してもらうことからはじめましょう。
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2: 商品を広めるために必要なこと
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商品を広める方法をお話しました。次は商品を広めるために必要なことをお話します。
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(1)商品力
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商品やサービスを広めるためには、商品力がないと広めることは難しくなります。
ユーザー(市場に存在するターゲットですね)は、プロモーションに魅力があっても、商品力がないと「おもしろいよね」と感じるだけで購入まで進んでくれません。
例えば、auの広告を思い出してください。広告は「おもしろい」と高評価ですが、あの広告がauの売上にどれくらい貢献しているのかは不明です。
ただ、auは大手企業ですから資金もふんだんにありますので、こういう結果でも問題にはなりません。しかし、僕たちのように小企業や中企業、零細企業や個人事業主であればプロモーションよって購入されているのかどうかは経営に直接影響してきます。
大手企業のマネをしてはいけません。僕たちは実利を生み出さないといけないのですから、「おもしろい」の次に「購入したい」と思ってもらえる商品力を磨くようにしましょう。
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(2)商品の見せ方
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商品力があっても見せ方が間違っていると「購入したい」という気分になりません。
例えば食品なら「おいしそう」に見える必要があります。
ガジェット系なら「かっこよさそう」に見える必要があります。
商品やサービスをイメージさせる画像や写真にはこだわってください。また、キャッチココピーや紹介文などのテキストにもこだわってください。
「欲しい気分」にさせる見せ方を意識しましょう。自分たちで難しい場合は、写真はプロのカメラマン。画像編集はプロのクリエイター。テキストはプロのコピーライター。
こういった職種の人に依頼すれば、プロですから経験と技術で最適な対応をしてもらえます。
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(3)ニーズの確認
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購買する人のニーズは変化します。そのため商品を広めるときには、常に変化をチェックしておきましょう。
最近はインターネットでの情報量が増えていますから、人気のあった商品が1日で非難の的になることもあります。
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3: toCとtoBでの広め方の違い
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toC(消費者向け)とtoB(企業向け)での広め方には違いがあります。
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(1)toCでの広め方
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消費者向けの広め方の王道は「広告」です。
インターネットを使う人がターゲットに多いのなら、
●Yahoo!
の検索広告(リスティング広告)を使うのが効果的です。
ターゲットがソーシャルネットワークを使っているのなら、SNSの有料広告を使うのがおすすめです。
toCの場合、ターゲットが1日の中で何度も目にする媒体やプラットフォーム上へ広告を出すのが広まるポイントになります。
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(2)toBでの広め方
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企業向けの場合、広告も効果はありますが「紹介」の方が多いですね。また、展示会やプレスリリースを通じて商談へ進むこともあります。
toCとは違い、toBでの広め方は大変地味な活動になります。プライベートな時間に仕事のことを考えている人はそんなにいません。仕事のことは仕事中だけ考えているはずです。
そのため余程の大手企業でないとSNS広告を出しても、効果は期待できません。
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4: まとめ
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商品やサービスを広める方法についてお話しました。
本文でも書きましたが「関心を持ってもらう」こと。次に「体験してもらう」こと。この2つがまずは重要になってきます。
プロモーションによって商品を広めると、すぐに売上につながると考えている人もいますが、爆発的に売れることは「ほぼ」無いと言えます。何度かプロモーションを繰り返した結果、市場での知名度もアップし、関心を持ってくれる人が増え、そこから体験してくれた人がSNSを通じて「体験の共有」をすることで、少しずつ広まっていきます。
「1度やったけれど効果が無かった」
これだけで止めてしまう人や企業があります。でもプロモーションなんてそういうものです。トライアンドエラーを繰り返すことで、勝てる方法(広まる方法)が作られていきます。
ぜひあなたもプロモーションを展開してください。得ることは多いです。そして得たことで新しい商品やサービスを考えることもできます。
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